はじめに

お疲れ様です、中根です。
この記事はKLab Creative Advent Calendar 2018の25日目の記事になります。
最終日は、クリエイティブ部門の責任者である中根が普段考えていることを書いて締めたいと思います。

このAdvent Calendarがはじまったきっかけ

このAdvent Calendarは、エンジニアがやってるAdvent Calendarのクリエイティブ版をやってみたいんだけど良いか、というatsushiさんからの相談からはじまりました。
そもそもKLabのクリエイティブが発信できるブログみたいなのもないです、まだ皆に声もかけてないので人数が集まるかどうかも分かりません、それでもやるってアナウンスしても良いか、という話でした。

こういう活動には積極的に協力してくれる人が多いので、人数は集まりそうな印象でしたが、年末に向けて皆忙しい時期なので油断はできません。
ただ、万が一人数が集まらなくて企画倒れになったとしても、そういうトライをしたことがきっと次につながるはず、と思い、やってみなよ〜と言って背中を押しました。

結果、たくさんの人が協力してくれて、こうして最終日を迎えられました。
トライしてくれて本当に良かったなと思います。

最終日はこのトライすること、について書いてみたいと思います。

勝率70%のトライの重要さ

今回の発案をしたとき、atsushiさんは、人が集まらず失敗する確率はゼロではないけれど集められそうな手応えはあるからトライしてみよう、と考えて行動してくれたのだと思います。こういうトライはすごく重要だと思います。

ひとくちにトライといっても、どの程度勝算が感じられるかの程度によって以下 3 つぐらいに分類できます。

  1. 勝算が全く不明なトライ(成功確率不明)
  2. 失敗する可能性はあるけど一定勝算もあるトライ(成功確率70%前後)
  3. 勝算が見えていて失敗がほぼないトライ(成功確率90%以上)

※成功確率の数字は事前の検討でどの程度成功すると確信できるかの肌感覚が理解しやすそうなので記載してますが、数字そのものには深い意味はありません。

atsushi さんのトライはこの 3 つのうちの 2 にあたると思います。
そして、この 2 のトライ(以下、これを勝率70%のトライと呼びます)が人の成長にはとても大事だと思っています。

なぜなら、トライすることによる成功体験を積みやすく、トライする習慣づけによる成長の加速がしやすいからです。
また、失敗したとしても得るものがあるのがこのトライです。
それぞれのトライについて、失敗した時のことを考えてみます。

1のトライは失敗する要素が多すぎるトライと言えるでしょう。
そして、個人的な経験では、1のトライはだいたい失敗します(笑)。
世の中の本当に革新的なことは1のトライから産まれるので、回復不可能な失敗にならない限界ラインを見極めた上で、一定の1のトライをすることは組織の中に必要だったりするのですが、なにぶん基本的に失敗するので、トライによる成功体験、失敗体験の両方がないとつらくて続かないです。
トライの中でも上級編、という感じなので、トライ慣れしてからのほうが良いのでは、と個人的には思います。

一方、 3のトライは失敗する要素が少なすぎるトライと言えるでしょう。
そもそも失敗しないですし、周囲から見てどんなに結果が凄くても、その人からすると新規性がないので、3のトライを繰り返してもあまりその人の成長には寄与しません。

最後に残った2の勝率70%のトライですが、これはほどよく失敗する要素があるトライといえるでしょう。ちょっと背伸びすればできるトライ。
失敗する要素が限定的なため、失敗しても理由が分かることが多いです。
そのため、理由から分かる対策をすれば次の成功につながり、失敗したとしてもその人の成長に寄与します。

勝率70%のトライは人によって違う

あるトライが先程の3つの分類のどれになるかはその人の仕事の力量で変わります。
例えば、今回のAdvent Calendarのメンバ集めは、一スタッフであるatsushiさんからしたら、勝率70%のトライになるのではないかと思います。
一方、私が同じことをやれば勝率90%のトライになるでしょう。

それぞれの人のスキル・経験・ポジション等によって勝率70%のトライの内容は変わりますが、成長するために大事なのはそれぞれの人が自分にとっての勝率70%のトライを続けることだと思います。

自分にとっての勝率70%ですから、今年社会人になった人にも、仕事歴10年以上の人にもそれぞれそういうトライができる箇所があると思います。
当社のクリエイターには、ぜひそういうトライを積極的にやってほしいなと思います。

そして、時々勝率不明なトライをやって失敗してほしいです(笑)。

いつかは自分のトライ=会社のトライに

当社のクリエイターであれば、皆何かしら成長したいという思いは持っていると思います(そういうマインドのある人しか採用してないつもりです!)。

成長するにあたり、いわゆるクリエイターとしての制作スキルを身につけたいのであれば、社内外の他人や組織の持つ知識・ノウハウを吸収すれば一定水準までは成長できると思います。
また、一定水準までは、自分にとっての勝率70%のトライであっても他の人にとっては勝率90%のトライであることも多いため、他の人から教えてもらうことで成長できます。

一方で、一定水準まで成長してしまうと、他の人が考えたものを吸収することでの成長は非常に少なくなるか、望めなくなります。
ここから先の成長は、他にノウハウが無い領域ですから、自分で考えたものを実践して開拓していくしかありません。
この領域になると自分のトライ=会社のトライになります。
技術革新のスピードが速く、知識も陳腐化しやすいこの業界ですから、どんな人も遅かれ早かれこういう状況に遭遇すると思います。

また、当社はまだ発展途上の会社ですから、担当分野によっては比較的社歴が浅いうち、年齢が若いうちにこの状況に遭遇する方もいると思います。
そんな時は、会社で学ぶものがなくなった、とか、自分がこのトライをしていいのだろうか?と考えるのではなく、ここから先は自分で会社の勝率70%のトライを作っていくことが会社と自分の成長につながるのだ、と考えて道を切り開く経験をして欲しいと思います。

たとえ失敗したとしても、トライを賞賛できる会社でありたいなと思います。

おわりに

社外に出すものなのに、結果として社内のクリエイターへのメッセージみたいになってしまいました。
社外の方でこの記事を最後まで読んで頂いた方には、KLabのクリエイティブは挑戦するということについてこういうスタンスでいる会社なんだ、と思ってもらえたら幸いです。